蛤(はまぐり)

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《英名》  Common orient clam  《中国名》 蛤蜊 (ゴーリー)

 マルスダレガイ目マルスダレガイ科ハマグリ属に分類される二枚貝です。アサリはほとんど一生同じ浜で暮らしますが、ハマグリは環境が悪化すると貝殻から紐を出して引き潮に乗って移動します。貝殻が同じ貝のものでないとぴったり合わないため、昔から夫婦和合の象徴とされ、婚礼の祝い膳によく用いられてきました。

[栄養]
 グリシン、アラニン、グルタミン酸など旨み成分が豊富ですがたんぱく質、ビタミンはさほど多く含まれていません。ただ、骨をつくるカルシウムやマグネシウム、リンを豊富に含むため、骨粗しょう症を心配する女性におススメです。

[料理]
 新鮮なものは刺身にされます。塩焼き、串焼き、潮汁、炊き込みご飯の具、グラタン、クラムチャウダーなどに利用されます。

[名産地] 
三重県桑名
「その手は桑名の焼きはまぐり」と言われたように、三重県桑名ははまぐり料理で昔から有名です。はまぐりは淡水と塩水が交じり合う河口付近の汽水域でよく育つため、伊勢湾内に流れ込む木曽川、揖斐川、長良川の河口域に位置する桑名は昔からハマグリの名産地でした。はまぐりを炭火で焼いてたまり醤油をかけて食べると、じゅわっと広がるしょうゆの焼けた匂いがたまりません。

[出回り期]
 11月〜12月、2月〜3月

[俳句]  春の季語
はまぐりの芥(あくた)を吐かす月夜かな 小林一茶
はまぐりは月見と聞いて死ぬ覚悟 柳多留 
 ※月見の晩にはハマグリの吸い物をいただくのが定番でした。

[料理・加工品]

時雨はまぐり
 関が原の戦いの際、大垣城を訪れた徳川家康に、桑名の漁民が献上したことに始まる名産品です。剥き身をかごに入れて水洗いして砂を除き、刻みショウガを入れてそのまま湯につけ沸騰させます。湯切りをした貝を伊勢醤油(たまり醤油)に入れて煮込み、水あめで調味すると完成です。
 『日本山海名産図会』(1799年)には、「たま味噌を漬けたる桶に溜まりたる浮汁、はまぐり煮たる汁を合わせ、山椒、木耳、生姜を加へて、剥き身を煮詰めたるなり。遠国行路の日を経るとも更にすえる事なし」と紹介されています。

はまぐりのしぐれ焼き場へ籠で来る 柳多留
 ※時雨はまぐりの調理場に運ばれるハマグリを火葬場送りの遺体にたとえた句です。

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  大はまぐりのお吸い物10食  大はまぐりのお吸い物20食

  焼津〈マルシメ〉 はまぐりのやわらか煮


ハマグリ
《学名》 Meretrix lusoria 
 殻長9cm、殻高6.5cmほど。かつては日本各地で潮干狩りされていましたが、現在では有明海と周防灘の内湾干潟以外ほとんど採れなくなりました。

チョウセンハマグリ
《学名》 Meretrix lamarcki
 ハマグリよりやや大きめで殻が厚く、波の荒い外洋砂浜に生息します。朝鮮半島産という意味ではありません。

[主産地]
鹿島灘や九十九里浜。「鹿島灘はまぐり」や「鹿島もの」という名で高価格で取引されています。

シナハマグリ
《学名》 Meretrix petechialis
殻長10cm、殻高7.5cm 朝鮮半島から中国大陸にかけて分布します。腹縁部の丸みがハマグリより強く、表面の光沢が乏しい。現在、日本の市場に出回っているのはほとんどシナハマグリ。業者が種苗を日本の沿岸に撒いていることもあり、日本産のものもあります。



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