もずくは褐藻綱ナガマツモ目ナガマツモ科に属します。日本の食卓で見られるのはほとんど沖縄で養殖される沖縄もずくです。
『倭名類聚抄』に「水雲倭名毛豆久(すいうんわみょうもずく)」と書かれており、平安時代の初め頃から食べられていたことが伺われます。
[名産地]
江戸時代に全国各地の特産物を記した『毛吹草』によると、紀州の名産のひとつとして「若浦海雲」が紹介されています。ほかにも鳴門や泉州・岸和田、対馬、阿房、上総、下総などが名産地とされています。但し、もずくは乾燥保存ができないため、昔は広く利用されたわけではなかったようです。
[栄養]
モズクは多糖類のフコイダンやヨード、カルシウム、食物繊維を豊富に含みます。フコイダンは抗ガン作用が期待されるほか、動脈硬化や高血圧を防ぐ作用があると言われています。
TBS『おもいっきりテレビ』2006年10月25日放映によると、フコイダンは腎臓にとって毒となる塩分を腎臓に入りづらくする働きもあるとのこと。モズクをビニール袋に詰めて包丁の背などで叩いて食べるとフコイダンの吸収が良くなり、昼食より夕食に食べるのがおススメだそうです。
[料理]
生のまま酢の物にして食べるか、汁物の具に利用します。乾燥させたものは水で戻して塩抜きをしてから使います。ほかにも塩抜きせずにご飯やおかゆに混ぜたり、いなりずしに混ぜたりします。
竹の子のもずく漬け
近畿地方の料理で、茹でた竹の子を塩漬けのもずくの漬床に漬けたものです。食べるときは塩抜きをして煮物に使いました。
野村祐三氏の『漁師だけが食べている直伝浜料理』では、沖縄県の久米島に伝わるモズク雑炊について詳細な作り方を紹介しています。
モズク(水雲 海雲) ※中国では水雲
《学名》 Nemacystus decipiens
ナガマツモ科モズク属。日本の太平洋側中〜南部や瀬戸内海、日本海沿岸の潮間帯下部に生息します。名前の由来はホンダワラなどの藻に着生するところから。藻体が細いので「ほそもずく」「絹もずく」とも呼ばれました。歯ごたえや食感は沖縄もずくより良いと言われ、特に2月〜3月に採取される若いものが好まれます。
オキナワモズク(沖縄水雲)
《学名》 Cladosiphon okamuranus
ナガマツモ科モズク属。高さ20〜50cm、直径1.5〜3mmで沖縄や八重山諸島の潮下帯に生息します。
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