甲殻綱の十脚目タラバガニ科に分類される節足動物で、カニの形をしていますが実はヤドカリの一種です。
[栄養]
グリシン、アラニン、アルギニン、グルタミン酸、イノシン酸といったうまみ成分が豊富です。殻及び身の赤色は、緑黄色野菜に含まれるカロテンと同じカロテノイド類のアスタキサンチンで、人間の体内に取り込まれるとビタミンAとして働きます。
タラバガニ(鱈場蟹)
《学名》 Paralithodes camtshaticus 《英名》 King crab, Alaskan king crab 《中国名》 松叶蟹(ソンイエシエ)
はさみ脚と歩脚は鋭い突起に覆われ、甲は丸みを帯びた横長四角形で暗紫色、甲幅は25〜30cmで歩脚を広げると1m以上になります。明治時代にタラ漁の漁師が誤って海底に落としてしまった魚網に引っかかっていたところからタラバガニと名づけられました。おもに日本海やオホーツク海、ベーリング海、北米大陸北部沿岸海域の水温10度未満・水深30mより深いところに棲んでいます。現在日本に流通しているものはほとんどロシア産です。
[料理・加工品]
塩茹でにしたものを三倍酢で食べるほか寿司だねや鍋物の具などにします。
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北国からの贈り物
ハナサキガニ(花咲蟹)
《学名》 Paralithodes brevipes
甲長・甲幅とも15cmほどで、全身が鋭い棘に覆われています。名前の由来は2説あって、ひとつは生きている間はこげ茶色ですが茹でると鮮やかな朱色に染まって花が咲いたようだからという説、もうひとつは主産地の北海道・根室半島の別名、花咲半島にちなんでついたという説です。
チリイバラガニ
《学名》 Litholes antarcticus 《英名》 King crab
甲羅の幅は15cm以上で南アメリカ大陸南部海域の水深50mあたりでよく捕獲されます。イバラガニは歩脚が細く肉の量が少ないためあまり好まれませんが、チリイバラガニはほかのイバラガニ(イバラガニ[アカガニ]や小型種のエゾイバラガニ)に比べ身肉が美味だと言われています。
アブラガニ(油蟹)
《学名》 Paralithodes platypus 《英名》 Blue King crab
日本海やオホーツク海、ベーリング海に生息し、タラバガニよりやや小型で甲幅20cmほど。タラバガニとの違いは、甲の中央のへこみ部分(心域)の突起が4本(タラバガニは6本)で、全体的にうっすらと青みがかっており、歩脚が細長いことがあげられます。以前はタラバガニと称して売られることがよくありました。
イガグリガニ(毬栗蟹)
《学名》 Paralomis hystrix
甲長・甲幅とも10cm程度で、はさみ脚、歩脚、甲羅もすべてイガグリのように鋭い棘が密生しているところから名づけられました。