伊勢海老(いせえび)

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《英名》 spiny lobster  《中国名》 龍蝦(ロンシャ)


イセエビ
 《学名》 Panulirus japonicus 《英名》 Japanese spiny lobster

 エビ目イセエビ科イセエビ属に属する歩行型のエビで、三重県の伊勢湾でよく取れたところから伊勢海老と名づけられました。日本では昔から長寿の象徴として正月のお飾りなどに使われました。シマイセエビやカノコイセエビ、ゴシキエビ(九州南部以南に分布)、ニシキエビ(沖縄以南に分布)などの仲間がいます。
 5〜9月に産卵します。60万粒ともいわれる卵から1月あまりでフィロソーマと呼ばれる幼生が孵化し、およそ1年で体長2cmのプエルススと呼ばれる小さなエビに成長します。イセエビは生息数が少なく高級品のため、これらフィロソーマやプエルススから養殖する試みがおこなわれています。

[旬] 産卵の終わる晩秋から冬にかけて。

[料理]
伊勢えびの具足煮
硬い殻に覆われた伊勢えびを鎧兜(=具足)に見立てた鍋物です。殻のままぶつ切りにして生姜醤油と砂糖で煮込みます。殻によってえびのうまみが封じ込められてとても美味。

鬼殻焼き
縦に二つに割って網焼きしたものです。 

ほかにも造りやフライ、テルミドール、味噌汁、蒸し物、クリーム煮など。

[栄養]
高たんぱく低脂肪でビタミンB1,B2、ナイアシン、カリウムやリンが豊富です。

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ヨーロッパイセエビ
《学名》 Palinurus elephas  《英名》 spiny lobster  《仏名》 langouste(ラングース)

  ノルウェーからモロッコまでのヨーロッパ西岸及び地中海、水深100m以下に生息。ヨーロッパでは古代ローマ時代からイセエビが好んで食べられていました。フランスでは現在でも高級食材のひとつで煮込み料理やソースの素材に使われています。

[料理]
海辺風クネル(古代ローマ)
 クネルとは魚や肉をさいの目に刻んだもの、転じて「すり身」。ローマ時代の「海辺風クネル」は、イセエビと小エビの類、またはヤリイカや甲イカを乳鉢のなかですり身にして胡椒、クミンなどの香辛料を加えたもの。これを動物の胃袋に詰めて火に吊るして蒸し煮にしたといいます。

ニシキエビ
《学名》 Panulirus ornatus

 イセエビ類の最大種で体長55cmを超えるものもいます。イセエビと違って明るい色彩で、主に沖縄地方や小笠原のサンゴ礁斜面に生息します。イセエビより味が劣り、観賞用にされることが多い。

ゴシキエビ
《学名》 Panulirus versicolor

  体長30cm前後。本州中部〜インド洋にかけて分布。食用というより観賞用です。

ミナミイセエビ

 ミナミイセエビ属(Jasus)は南半球のみに分布し、背面に精妙な雲紋模様があり、ごつごつした岩を思わせることから《英名》rock lobster。オーストラリアミナミイセエビやアフリカミナミイセエビなどの仲間がいます。
 日本のイセエビより安く取引されるので、本場の紀伊半島などでも「伊勢海老」として販売されることもあります。




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