素魚(しろうお)

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《学名》 Leucopsarion petersi   《英名》 ice goby,

 スズキ目ハゼ科に属する小さな魚です。体長4〜6cmで体色は透明。北陸ではイサザ、秋田ではシラヤ、そのほかシラウオやヒウオ、ギャフなどと呼ばれます。キュウリウオ目シラウオ科に属するシラウオと名前・姿形とも似ており混同される場合が多いですが、まったく別の魚です。吻が丸っぽく短く、腹びれが胸びれのすぐ近くにあることでシラウオと区別できます。

[漁期]
 九州では2〜3月、北陸は3〜5月。

[名産地]
 福岡県室見川のシロウオ漁は春の風物詩になっています。黒田公が好んだので殿様魚と呼ばれます。ほかにも全国各地で初春から春にかけて漁獲されます。

[短歌]
吸物のしろうおをがかくつくし文字室見の川に春まだ浅き 内田恵太郎

 魚類学者の内田恵太郎は歌文集『流れ藻』で、 「つ」「く」「し」の形を取ることについて、「つ」の形になるのはすべてオスだと語っています。そもそも体が曲がるのは熱による体側筋の収縮が原因ですが、メスは中軸にある卵巣に卵を抱えているおり、真ん中より後ろ側で曲がるため、「く」や「し」の形になるというのです。

[料理]
 生のまま二倍酢につけて食べる「踊り食い」のほか、吸い物の具や天ぷら、卵とじにされます。

※なお、河川の水質汚染が進んでシロウオの漁獲量は激減しているため、環境省の評価では準絶滅危惧種に指定されています。




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