穴子(あなご)

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  あなごはウナギ目アナゴ科に分類される魚で、クロアナゴ属に属するマアナゴやクロアナゴ、ギンアナゴ属のキンアナゴなどの種類がありますが、マアナゴが一番美味です。血液中に弱いタンパク毒を含むため、生食には向きません。
 てんぷらや白焼き、すし種にされ、関西では棒ずしや八幡巻きに用いられます。江戸時代には、江戸前のメソッコと呼ばれる20センチほどの若魚が好まれ、今でも通人の間で人気です。
 マアナゴ・クロアナゴの幼生レプトセファルスは春に取れ、「のれそれ」として高知の名産物になっています。無色透明で柳葉のように細長く、ポンズや生姜醤油で食べるとぬるっとした感触とともに磯の香りが広がります。

[栄養]
 脂溶性のビタミンAが豊富で(特に肝)、100g食べると1日の必要量を満たします。動脈硬化や細胞のガン化を抑制するビタミンEも豊富で、あとはビタミンCがそろえばベストです。また、カルシウムやマンガンを多く含みます。コレステロールも多いですが、DHAやIPAなど不飽和脂肪酸が豊富なのであまり気にする必要はないでしょう。



マアナゴ(真穴子)
《学名》 Conger myriaster   《英名》 common Japanese conger  《中国名》星鰻(シンマン)


 別名ドグラ、ウミウナギ、ヨネズ、メハカリなどとも呼ばれます。体表は褐色で体長はオスが40cm、メスが90cmほど。日本各地や東シナ海の沿岸域、大陸棚に生息します。

[名産地・主産地]
  瀬戸内海・有明海・東京湾

[旬] 7〜8月

[料理・加工品]
 うなぎと同じように蒲焼にされるほか天ぷらや茶碗蒸しの具、椀だねにされます。白焼きはわさび醤油で食べると美味しい。

あなごの八幡巻き
 醤油と砂糖で煮たゴボウを芯にしてアナゴの蒲焼を巻いたもので、関西で好まれます。八幡巻きはアナゴのほかウナギハモ皮も使われます。

あなご飯
・広島の宮島口の名物料理です。あなごは背から開いて串に刺してタレをつけ、照り焼きにします。ご飯はあなごのダシで炊き、上にあなごの照り焼きを載せます。
・下関市にある赤間神宮の先帝祭では関門海峡で取れたアナゴであなご飯を食べる風習があります。

べらた
 アナゴの稚魚を岡山ではべらたと呼びます。体長5〜10cmほどで白透明をしており、これをもやしやニラと一緒に生のまま酢みそであえたり、辛子酢醤油をかけたりして食べます。旬は2〜3月。

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クロアナゴ(黒穴子)
《学名》 Conger japonicus  《英名》 beach conger

 体表が黒色でマアナゴと異なり頭部・側線孔に白点がありません。大きなものは150cmほどにもなり、日本の中部地方以南及び朝鮮半島の沿岸部に生息しています。 マアナゴに比べると味が劣ります。
ギンアナゴ(銀穴子)
《学名》 Gnathophis nystromi

 全長50cmほどで背びれとしりびれの縁が黒く、上あごの歯列が多重であることが特徴です。日本各地〜南シナ海に分布します。






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