甘鯛(あまだい)

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 アマダイ科はスズキ目アマダイ科に分類される魚で、世界中に3属28種が分布し、日本にはそのうち1属5種が生息しています。主に食べられるのはアカアマダイ、キアマダイ、シロアマダイの3種で、いずれも額から鼻先にかけてストンと切り落としたような特徴的な顔つきで知られています。
 関西ではグジ、愛媛でズナ、中国・四国・九州でクズナ、関東ではオキツダイ(興津鯛)と呼ばれます。オキツダイは静岡西部近海で獲れたアマダイで、徳川家康に献上した奥女中の名前「興津の局」(おきつのつぼね)に由来するという説があります。
 魯山人は東京に出回るオキツダイと若狭湾で獲れるグジを比べて以下のように述べています。
「興津だいという甘だいとぐちといっている日本海の甘だいとは一見同じものだが、色が若狭ものは淡赤く桃色であり、興津だいと称する甘だいは通常のたいと同じくらい赤色を呈している。ぐちの方は鱗ごと焼いても食えるが、興津だいの方は剥がさねば食えない」

[旬]
11月〜3月


アカアマダイ
《学名》 Branchiostegus japonicus
 体長45cmほどで、目の後ろに細長いひし形をした白い斑紋があるのが特徴です。水深30m以下の砂泥底で、甲殻類や貝類を食べて暮らしています。
 
[料理]
 鮮度が落ちやすく、水っぽくなるため、刺身で食べられることはあまりありません。焼き物、蒸し物、粕漬け、西京漬けにします。京都では昔から若狭湾で獲れたグジが珍重されました。


シロアマダイ
《学名》 Branchiostegus albus
 体長50cmと大きく、全体的に白っぽいピンク色をしています。水深100mまでの砂泥底に生息します。
 別名シラカワ(白皮)、九州でシロクズナと呼ばれることがあります。

[料理]
 アマダイのなかで最も美味とされ、高価格で取引されます。料理の仕方はアカアマダイと同じです。


キアマダイ
《学名》 Branchiostegus auratus
 体長35cmほどで、全体的に桜色ですが背びれと尾びれが黄色っぽいです。アマダイの中で最も深いところに生息し、味はあまりよくありません。



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